トレンド

すこし前の感覚ですと、2階建ては木造・3階建て以上ならRCか鉄骨。というのが一般的でした。

でも今・脱炭素を優先する方向にかじを切っています。木造建築はRC・鉄骨造と比べると2酸化炭素の排出量がはるかに少ないのです。

政府が木造建築への移行を後押しするなか、建築基準法でいくつかの緩和的法改正を経て3階建ての木造共同住宅はとても建てやすく、建物の形態のバリエーションも増えました。

元来木造建築にはローコストという大きな優位性がありました。そこに新たに建物の形態制限に規制緩和が加わった形となり、3階建て木造アパートがにわかに脚光を浴びるトレンドが発生しています。

更に、一定の基準を満たせばメジャー賃貸サイトで「マンション」と表示もできます(ただこちらのハードルはなかなかに高いものがありますが)

賃貸住宅を木造で建てる具体的メリットは!

・建築費がRCや鉄骨造よりはるかにローコストです

・木造の特有な建て方、「準耐火構造」を熟知し上手に活用できればバリエーションも広がります

 (45分準耐火と60分準耐火があり、それぞれに異なる有効な活用方法があります)

・もちろん建築工事の工期(工事期間)も短い分早く貸し出せるので、ローン返済も有利。工期短縮分の数か月分の賃料収入も増えることになります。

・将来の取り壊し時、解体工事が軽微・短期間で安価です

・コストメリットを活かして、水廻りの設備機器の老朽化に際し大規模修繕でなく建て替えが選択肢になります。

 ≪大規模修繕と言っても全てを新調することは不可能(例えば共用部や給排水管の全てを入れ替える事は不可能です)な為「構造体はまだ頑丈なのに所どころ古いまま」で所有し続けなければならないリスクが、建て替えならば解消されます。≫

→築年数は賃料設定と空室に最も影響する為、建築費を抑えられれば建て替えの方が断然有利です

・デザインの自由度が高く温かみのある木造建築の戸建て感覚は、入居者から飽きられることなく受け入れられ、安定経営が実現します

・斜線制限などに対応できる構造的な可変性に優れているので、ぎりぎりまで大きく、広く建築することができます。

更に加えて滝沢設計では、設計力による以下の差別化で収益性の向上に努めています

[注文住宅仕込みの、入居者が満足する採光・通風・プライバシー全ての高い水準]

[デザイン事務所として、入居者目線の独自デザインをローコストに実現]

[将来の賃料値下げを最小限にできる、経年でも劣化しないきめ細かい使い勝手・工夫・アイデア設計]

アパート建築専門のホームページで確認

でも、気をつけましょう。実はやらなくてもいいこともあります。

それは

・奇抜なデザイン(賃貸住宅はより多くの人から受け入れられるデザインであるべきです)

・居住環境を無視して住戸数を増やす(空室を招くので逆効果)

・住戸境の壁や床の防音性の為に壁や床に様々な建材を貼り足す(厚くしてもほとんど効果はありません)

・融資条件や募集時マンション表示には関連しない断熱工事に過大な費用をかける(適度で十分です)

アパート経営は

成功するためにはやるべきこと・やらない方がいい事を適切に見極め、効果的にご予算を振り分けることも大事です。

チャレンジではあってもギャンブルではない、堅実なアパート経営に続く一本道はたしかに存在しています。