天然木の羽目板

羽目板は内装の、壁にも天井にも採用します。
特に天井に使うと、ナチュラルなだけでなく天然材なのにモダンというか、シャープな趣も与えてくれるので不思議です。

使う樹種は一般的には、ウェスタンレッドシダーかラワンが多くなります。というのは多くの木材商が扱っており、入手が容易。また競争原理も働き比較的安価という事も大きな利点です。

その樹種が持つ色

ここで問題なのが、この2種ともに最も薄い色でもオイル塗装した後の色が比較的濃いのです。もっとも白木と赤味のバリエーションが幅広いので一概にも言えず、「すごく薄い色のものもあればかにはすごく濃いのもある」といったかんじでなのですが。
特にウェスタンレッドシダーは濃い色の方がイメージ的にに割合が大きいので全体的に濃いイメージが残ります。
ただこれは塗装をかけた場合の話で、まっさらの木の色としてはウェスタンレッドシダーでもさほど濃くはありません。「塗らなければならない」といった決まりも何もありません。
しかし、何も塗らないとどうもパサついた感じ、もっと悪く表現しますと「安っぽい」のです。
ほぼ無色に近いオイル塗料を塗るだけで、しっとりとした品格が出てきます。私個人的には塗るのをお勧めしたいです。

主に若いお客様の中では、やや薄めの色合いを好まれる傾向があります。そうなってくるとウェスタンレッドシダーではしっくりこない。そして、ラワンという樹種の木目は一般に「木目」に持つイメージと異なっていて、あまり好まない方も中にはいらっしゃいます。
ちなみに私は大好きです。実例集の住宅 F)をご覧いただけると、その魅力がお分かりいただけるかと思います。

ラワン材天井羽目板

お客様の満足が我々の第一責務です。
そこで他にないか、と探し始めるわけです。初めは「なんとかあるだろう」と楽観的なわけですが、以外と色が薄い樹種で天井につかえる羽目板、とうのはないものなのです。あってもすごく高価だったり。
高いものを使って良くなるのは当たり前・・・
高くないのにすごくいい!ものを選別して探してくるのが、滝沢設計の本丸、簡単には諦めません。

選択肢

アルダーが一番イメージは近いんですが、床材ばかり。
米松でも悪くはないんですけど、米松はすぐに黒く変色してしまいます。
雲杉はちょっとくすんでいるし。
タモやアッシュでは白過ぎ・・・

でも、あるんです。見つけました。

特別に高額でなく、特注でもなく、経年による変色も少なく、自然オイル塗装後の色合いが素晴らしい。
実は塗装前の木の色はわりと薄く、天然木が持つ本来の魅力である色ムラの振れ幅も狭いのかな?といった印象でした。「でも他の樹種で選択肢もないし・・・」
お客様のご予算を投じていただくことなので、かなり慎重を要する選択です。実績がない材料についても確信が必要です。確信を得るには実物の板に、実際に塗る塗料を塗って確認するしかありません。

材木屋さんから取り寄せたサンプル板に試しに塗料を塗ってみて、その艶に「意外といけるかも」「いや、いける」
ここで不安は確信に変わり、お客様の満足な顔を思い浮かべて、こんどは楽しみになってきました。

大工さんの貼工事が終了し、現場監督から自然オイル塗装もフィニッシュしたと聞き、期待に胸膨らまで現場へ・・・

シンプルモダン 板貼

天然木羽目板貼 天井 壁
自然オイル塗装

正直、予想以上の出来栄えで、とてもいい感じで仕上がりました。特段の高級木材の価格ではなく、ごく一般的な羽目板の価格でこれだけの質感が出せれば十分の上出来です。

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(上部のラワン材の家の動画は「東京の都心、1種低層での3階建てオアシスを創る」です)