混構造⇒木造住宅 × RC
♦まず初めに・・・
美辞麗句でなく、「知る」ことが肝要です。
木造とRC、それぞれの特徴を客観的に整理してみましょう
木造の特徴
・自由度が高く、木を活かした住宅らしい柔らかなデザイン。将来リフォームも容易。手ごろな工事価格。
RCの特徴
・大空間や地下ができる。耐震性・気密/断熱性に優れ、デザイン的にはシャープでクール。工事費は高額。
と、このようにほぼ対照的になっています。
ということは、この二つを上手にマッチングする事ができれば、欠点が少なく魅力が増した住宅ができる。ということ、になりますね。
混構造でなければできないことがあります。
そこにご要望とご予算がうまくはまれば、
東京や神奈川の限られた土地の中で
画期的なアイデアとなり得る、一つの方法です。
RC部分が工事費を押し上げる、混構造の費用
建築費は純RCよりは安いものの純木造と比べると上がってしまうのが現実です。
ですので混構造はローコストだけを目的とするものではありません。
(特に地下室をつくる場合それは顕著となります)
様々な理由で、「それでも!」という方々がいらっしゃいます。
滝沢設計ではあらゆるコストダウン対策と併せた計画を練り上げて実現しているのです。
夢を叶えるために、
滝沢設計はその為の様々なアイデア・技術を蓄えています
どうしても混構造が難しい場合、代替となる案が見つかることもあります。
滝沢設計はあらゆる可能性、解決法で対応します 💡
混構造は以下のような場合に適しています
♦RC大好き!だけど総RC建築の予算には少し 😥 届かない場合
・RCの良さは1階の玄関やリビングで「これだけできれば満足!」レベルまで完結
♦大空間が欲しい場合
・大型車を2台並べて置けるガレージが欲しい
・普通の家にはないような大空間、広い吹抜が欲しい
♦容積率が低い土地で、地下緩和を活用する場合
・家族が必要な部屋数が建てられない
・リビング小さくなってしまう
・容積率の地下緩和を活用して3階建て分の広さが必要だけど、総RCまでの予算は考えていない
・細かい間取りの要望が多く、基本的には、設計に自由度があり将来のリフォームも容易な木造住宅が適している
地下を設ける場合は、漏水対策も万全でなければなりません
地下RCを外断熱として内壁をコンクリート打ち放しで仕上げることで、万が一の漏水にも早期発見&防水保証を適用した確実な対応が約束されます。
超えるべきハードル
*RCは、専門の技術がない木造住宅専門の住宅会社では施工が難しい
*コスト分配の最適化ノウハウがなく費用が高騰してしまう業者が多い
*地階を住宅として使用する場合、土木や漏水対策に対する設計・工事の技術と経験は高いレベルが必須となる
答え
十分な技術とコスト感覚を持つ設計事務所が工事業者をコントロールすることで、適切な価格と工事の品質が確保されます。
滝沢設計は、これまでに積み重ねてきた確かな経験と実績を基に、この”答え”を実行に移しています。
実例のご紹介
地下1階、2階と3階木造の3階建て混構造住宅
東京都内 第1種低層住居専用地域
敷地:60㎡ 建蔽率:50% 容積率:100 準防火地域
3階建てでも、法律的には地上2階建てとして、床面積も地階はカウントされません。
RC用のサッシにより、木造用防火サッシではできない連窓でRC造を強調しています
地下1階、2階と3階木造の2世帯混構造住宅
神奈川県横浜市 第1種低層住居専用地域
敷地:80㎡ 建蔽率:40% 容積率:80%
地上2階建てだったら64㎡の家しか建ちませんが、プラス地階の容積率緩和で1.5倍の 96㎡(29坪)。これならコンパクトな2世帯住宅が建つ土地に大変身。
起伏のある丘陵地が多い、道路より高く上がった敷地に適しています。
まだある、RC+木造の混構造住宅のメリット
長いスパンで大きな車庫が可能に
大吹抜に跳ね出しの階段が可能に
その他にもRC造のメリットはたくさん
♦地震時の揺れが少ない
♦構造自体が高い気密性を持つ
♦空調が良く効くので、冬温かく・夏涼しい
♦屋外の騒音をシャットアウト(高い防音・遮音性能)
木造とRCの比較表
木造 | RC | |
長所 |
工事費が低額 変形地などへの設計の自由度が大きくリフォームの際融通が利く 木を活かした柔らかいデザインは住宅に適している |
大空間や大きなキャンティ(跳ね出し)がつくれる 地下がつくれる [打ち放し]などシャープなデザインができる 完全な気密性、静か(高い防遮音性) 振動しない構造体による耐震性 |
短所 |
RCほどの大空間はつくれない 地下はつくれない 柔らかい構造のため、防音・耐震性には限界がある |
工事費が高額 杭工事(木造の地盤改良より高額)が必須となる 温かみのあるデザイン向きではない |