平面プラン(この段階では平面図というよりは間取り図です)と外観の合意、金額に大きな影響のある内外装の大まかな方向性、まで進んできました。
もちろんここまでも、私の頭の中ではコストを集計しながら打ち合わせをしてきています。
更に、この段階のレベルの図面で施工業者に見積もり打診しても、不確定要素が多い為に高めの金額を提示されてしまいますので、全く意味をなさないのです。
ですので、ここではあえて、過去の実例から私が見積り額を予想し、お客様のほ予算との照合を行っています。そしてそれは結果とそんなに大きく狂う事はありません。

ただもちろん、確かな根拠として施工業者から見積もりを取らなければなりません。

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見積り

1棟の住宅が建つまでには、膨大な施工が積み重ねられています。
工事見積もりにはそれら全てが入っているわけですので、見積りを依頼する際施工業者に渡す見積資料に入れるべき項目も相当な量となります。
ハウスメーカーや工務店さんのような規格型の住宅ならば坪単価的な計算方法でもいいのですが、丁寧な家造りをする場合はそうはいきません。細かく指示された見積資料でないと、見積りも概算見積りとなってしまい明確な指標とならなくなってしまいます。

設備

設備とはキッチン、洗面台、トイレの便器、お風呂、などのことを指します。
ごく一般ン的な商品は、大量生産によりかなり抑えられた価格となっていますが、そこから一旦外れると途端に金額面では別の世界に突入します。
この仕様の変動はとても額が大きいので、ある程度決定に近いところまで詰めて決めておく必要があります。
キッチンをオープンタイプにすれば、浴室や洗面台を造作で造れば、便器をタンクレスにすれば、それぞれ金額は上がっていくのはしかたありません。要は、どのラインまでその金額アップをする?あるいはどこから先を諦められるのか?をよく、ここは時間をかけて打合せをし、お決めいただきます。

その他の金額の大きなものを決めましょう

・屋根材(金額とメンテナンス性能を比較してお住まいに合ったものをお決めください)
・サッシ(防火指定のない地域では断熱性能が選べます)
・床暖房の有無

平面詳細図の作成

今までのプラン図では詳細見積りができませんので、詳細な平面図に書き直し、お客様に新鮮な目で再検討していただきます。。
サイズも1/100から1/50と大きくなりますので見やすく、この図面を見ていただくと新たにお気づきになられるご要望や修正点なども出てくるものです。

見積もり資料のまとめ

残るは大きな金額の影響がない本当に細かな部分ですが、まだこの段階ではここまで打合せる時間は節約した方が効率的です。
これまでの打合せからお客様の志向を想定して、変更しても大きな差額の生じない価格帯の物を仮として設定しておきます。

あとは見積りに必要な図面を作成し、さあ、見積もり依頼です。

その(5)へつづく