家づくりを成功させるための一番初めのポイント

それは良きパートナーを見つけることです。注文住宅で家を建てよう、と考えた時真っ先にテレビ大きな住宅会社のCMが頭に浮かぶかもしれませんが、立ち止まった方がいいというのが真実のようです。あのCMのような家は日本中でただの1軒も建てておりません。日々つくられているのは大量生産の金太郎あめのような没個性のおうちです。なぜって、それこそが彼らの目指す「企業として収益性の高い製品」だからにほかなりません。なので当然金額も恐ろしく高額です。

また地元工務店のように施工する側と一つ屋根の下の会社内に設計社員がいて、彼らが一体となっている場合もお客様にとっては不利益です。だって同じ会社の中で毎日何時間も顔を突き合わせてる人間とは仲良くしたいのが人情というもの、間違ってもお互いの仕事上の間違いや、未熟な部分を指摘するなんて絶対にできまないものです。そうです、なあなあになってしまうのが自然です。これはかなり良くありません。設計側と施工側はお互いに常に緊張感を持って対峙し、お互いの不足部分を指摘し合い緊張感を持って、同じ一つの目的、お客様のたった一つの家の完成を目標として邁進するものでなければなりません。

なので最も優れたパートナーとは消去法で、設計事務所の設計士、ということになります。さて、この設計士選びには選択基準としなければならないいくつかの事柄があります。設計士の力量、実績、デザイン力、設計料、といったことです。そしてそれをクリアしたうえで更に、私が考えるに最も大切なことは、「信頼し合える」かどうかということです。
すべてお客様の資金を投じて初めてできるお客様の住宅であり、設計士のエゴでつくられては絶対にいけません。
技能だけ優秀でも、根っこの部分で通じ合えない設計士とでは、たぶん120%の満足の家を作り上げることは難しいのです。

信頼しあうことの大切さ

家づくりは数ヶ月の準備期間、そして数ヶ月の工事を要し、おおよそ1年がかりになります。こうした長期間、新しい家について一緒に考え、適切なアイデアをし、家族の要望を満たした家を作るために、設計士の果たす役割はとても大切です。いわばお施主様の望む家づくりの司令塔と言えます。この司令塔が、お施主様の気持ちや、夢、考え方、そういったことを理解しないで、良い家をつくるのは大変難しいでしょう。家づくりは設計士との二人三脚です。お施主様の不安を取り除き、プロとして、家づくりに係る、法的規制、敷地条件、家族構成、地域の気候などについて、様々な助言ができ、貴方の新しい家についての思いを理解して、一緒に歩んでくれるパートナーでなくてはなりません。

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信頼しあうとはどういうことか

設計者側が施主のことを理解するとはどういうことか。また施主が設計者を信頼するとはどういうことか。
施主の思いに寄り添ってくれるか、言い換えれば設計士が施主に「思いやる」「寄り添う」ことができるかどうかです。例えば施主がこんな一幕。都内ではほぼあり得ませんが神奈川県では広い土地もあり、「先生、庭にね、プールを作りたいんだ。」それに対して「いやいや、この敷地の広さで、容積率一杯に家を建てたら、プールどころか池だってできませんよ。」などと一言で言われたら空しいですよね。そうでなく、なぜプールを欲しいのだろう。お子さんとのコミュニケーションかな?子どもたちと過ごす時間を大切にしたいのかな?運動不足を解消したいのかな?休日プールサイドでくつろぐような時間を家でも作りたいのかな?こんな風に色々と想像し、一緒に考えてくれる人が良いでしょう。住まいに関しての要望の、「家族の誰かのために」。おばあちゃんが快適に安全に暮らせるように。奥さんができるだけ楽に家事をこなせるように。子どもたちが楽しく、暮らせるように。こうした思いが背景にあります。こういうことを、力説しなくてもいつのまにかなんとなく察してくれる。そして時にはお客様の中で眠っていた潜在的な願望までも引き出してくれるような設計者が、良い家づくり、とくに注文住宅の場合は大切です。
家造りのパートナーには、そこまで求めていいのです、そこまで求めなければ「ものすごくいい家」はできないでしょう。

ある意味設計士は、スーパーマンでなければなりません。実際たいへんで時につらいですが・・・

が、それだけでは家は建ちません

さて、ここで大切なのは、理解するだけではもちろん不十分ですね。しっかりと実際に現物を造り上げる実行力が不可欠です。「設計力」「知識」「感性」「実績」「アイデア」を持ち、解決・実行できなくては何の意味もありません。家づくりは夢を実現するための、効率的で現実的、コストを考えた、解決策の提案がどうしても必要です。もし東京や神奈川で注文住宅をお考えなら、私のHPの「実績」もきっとご参考になることと思います。お施主様の思いや、夢を建物にちりばめた実例やアイデアがあります。こうしたことも、住まいづくりのパートナーとしてふさわしいかどうか判断する材料になるでしょう。

噂の「実績」