2週間程経過

見積りが上がってきます。
滝沢設計では、事前に施工能力と誠実さにおいて選定し、通常2社程に見積りを依頼しています。
この見積書をそのままお客様にメールで転送。ではいけません。見積りの中身を精査しなければなりませんから。
こちらが指定したもので見積もられていないものはないか?
不必要なものを計上していないか?
品質は落とさずに価格を下げられる、発想の転換はできないか?
等々、これらをじっくり検討して、各々の施工業者と打合せ・折衝・アドバイスを行い、見積りの修正を依頼します。
こうして修正された見積りが出てくるまで、また1週間ほどかかります。
ですので、見積り開始からお客様に見積り額を提示できるまで、少なくとも3週間はかかるという事になります。
この間は、お客様との間の打合せは一旦冬眠状態に入っています。時々細かい部分での相互確認の為のメールのやり取りがある程度のことが多いです。

3週間経過

見積りのお客様へのご提示です。
内容のご説明と、各々の施工会社の相違点と金額、そして各社の良い所と欠点も、丁寧にお話ししていきます。
この場で施工業者が決定されることもあれば、数日検討したいというお客さまもいらっしゃいます。いずれにしても私から強く特定の会社をお勧めすることはありません。

sek9

施工業者の決定

ここからまた設計打合せが再開します。
業者に契約に向けての最終見積もりを依頼する前に、もう一度仕様の再確認と、前回の見積もり時に仮で設定していたものもここで決めましょう。
そして、どうしてもご予算を上回ってしまい金額を下げるところが見当たらない場合は、施工業者とも金額の確認を取りながらプランの調整も行います。
最終見積もりを依頼する段階では、出てくる予想額がほぼ確定しているので、つまりここでやっとプランは決定するわけですね。

確認申請の準備

さあ、最終見積もりを施工業者が取りまとめている間に、我々建築士のメイン業務、「確認申請」の準備をスタートさせます。
お客様との打合せ用の図面以外にも、確認申請には必要な図面や書類がたくさんあります。
といってもまだ最終見積が出るまでは、「できることからひとつづつ」で進めます。
構造計算を行う場合は、そちらの準備も並行して進めていきます。

その(6)へ続く