海のそばに暮らすなら

神奈川県の海沿いは、湘南・三浦などのように都会ではないけど全くの田舎でもない、ちょうどいいバランスが魅力です。横浜でも南の金沢区には漁港が2つもあって、沿岸の気持ちいい公園も充実してかつ、毎週花火をやっていて、都内にも通勤圏という贅沢な環境が整っています。
さらに南下して横須賀の中心街を離れると、ひなびた漁村の風景は何とも言えない郷愁を呼び起こします。そして三浦の自然と漁師町の風情は、まるで旅番組の中に降り立ったような錯覚を与えてくれます。
また湘南エリアにはきれいに整備された、一瞬異国を思わせるような町並みも広がります。
海のそばは冬暖かく夏涼しいという気候の恩恵だけではありません。東京湾を行きかう船影や、広く眼前に広がる太平洋は、磯の香りや、潮騒、青い空、水平線に湧き上がる入道雲、まばゆい陽光にきらめく波、夏の賑わい、冬の静けさといった、素晴らしい自然の贈り物を五感全てで受け取ることができます。海には癒す力があるのかもしれません。
しかしながら良いことばかりというわけではありません。海のそばで暮らすとことで、どうしてもつき合っていかなくてはならない自然現象の余波があります。それが「塩害」です。

umi

 

塩害

初めてこのエリアに住まいを求めようとする方は耳慣れないかもしれませんね。
「塩害」とは文字通り海から吹き付ける風に含まれた塩分が、自転車自動車、あるいは建物の金属部分を錆びさせるなど悪さをすることです。洗濯物がべたついたり、あまりありませんがひどいときには植栽などが枯れたりしてしまうこともあります。海から200~500mが重塩害地域、2km以内が塩害地域と区別され、対策も異なります。

対策

注文住宅で家を建てる時、注意したいのは金属部分です。例えば雨樋・縦樋は樹脂製のものがお薦めです。板金部分はアルミもしくは「ガルバリウム鋼板」や「ステンレス」を使いましょう。エアコンの屋外機などは、外回りが錆びるということはないのですが、基盤が影響を受けやすいので、塩害仕様のタイプを使いましょう。住宅の塩害については、建てる場所や敷地条件により対策も変わってくるので、どうぞご相談下さい。

日頃のお手入れ

ステンレスやアルミなど錆びにくい金属でも長期間塩分が付いたまま放置しておくとやはり錆びてしまいます。実は一番の対策は、水拭き・乾拭きで落としてあげることなのです。でもそれは忙しい毎日の中では難しいですね。

なので大事なものは家の中に、というのが簡単で効果大です。
大事のものだけど屋外に置くしかないものには、たまにホースでに放水してあげましょう。大切な樹木にも忘れずに。
意外な盲点はは雨が「あたらない」場所です。雨があたるところは雨が塩分を流してくれるのですが、そうでないところは塩分が乾燥して付着したままになってしまいます。

慈しむ

「海のそばに暮らす」という恩恵と引き換えに、塩害対策があるのだと割りきって考えましょう。それもまた自然と寄り添って生きるということです。できの悪いわが子をいたわる様に、楽しんで周りの環境の面倒を見てあげましょう。
雪国に暮らせば雪かきが、南の島々に暮らせば台風が、海のそばに暮らせば塩害が、暮らしが生の自然に近づくとついてくるもの。
「少々世話の焼ける子供」みたいな感覚で慈しんで、一緒に暮らしていけたらいいですね。

湘南・横浜のデザイン住宅は滝沢設計で