今回は宅地造成について書いてみようと思います。
その名の通り単なる土木工事ではなく、住宅を造る為の造成です。もちろんその住宅の設計・工事監理まで滝沢設計が責任を持っています。
高低差や周辺状況などが厳しい程、最後の仕上げとして建つ住宅のイメージを正確に想定して造成の計画をすることが必須です。
平坦な土地が残り少なくなってきたいま、広々と余裕を持った宅地造成は昔の話。無駄をそぎ落とす過程で建つ家のことまでしっかり考えられた造成計画を求められ、滝沢設計も「造成から計画してほしい」といったご依頼をお受けするようになりました。

段差を設けて土を留めるコンクリートの壁、これを擁壁と言います。
擁壁の高さは概ね5mを超えますと、構造強度上も施工コストもかなり非効率になってきます。
例えばこの画像の宅地では、5mの擁壁を造ってもまだ後ろに2m前後のがけが残ってしまいます。そこに建物を埋め込んでしまうことも可能ですけど、そこにある部屋は窓もない部屋になってしまいます。
そこで、正面からでは分かりずらいですが、この家達はみな、奥半分がスキップフロアで2m高い層になっているんです。
敷地内の高低差は木造だけでは処理できず、RCのノウハウが必要です。特にスキップ不フォアとなれば、そこにアレンジする発想が加えて求められます。そしてそのRC構造の技術は、当然同じ構造の住宅であるRCの住宅や共同住宅に活きています。
結果、設計技術者としてとてもやりがいのある仕事となり、その家にみんなが喜んで住んでくれれば本望です。

宅地造成の経験による技術力

高低差を活かした設計

ここも造成の前は、それこそ山・がけのまんま、良く言えば「手つかずの自然」でした。
草や木をかき分けて現地を調べます。(いわゆる「ドロボウ」といわれる草が服に嫌という程くっついて、幼少のころに戻ったような気になります)
といっても周囲に何もないような場所でなく、横浜の市街地にポツンと取り残されていたようなところです。
こういったところに、今までなかった宅地が生まれるわけですから、当然それは”超”未公開ホヤホヤのまったく新しい土地情報となります。
不動産業者が販売を開始して世間に出回る前でも、よろこんでご紹介できます。
ちなみに現在これから、この画像の左側に4棟分の宅地を造成していきます。
もちろん、それ以外にも続々と宅地計画があります。
完全未公開の土地情報をお探しの方、ぜひお気軽にお声掛けください。