家を建てるにはどのくらいの期間が必要なものでしょうか。
これは本当に家ひとつひとつ、様々です。ではまず大きく分類してみます。

設計期間

初回の打ち合わせから工事が着工するまでの期間です。
ご要望を伺ってプランのご提示、打合せ・修正を重ねていきます。ここはとても短い方で3カ月、長い方では6カ月以上といったところで、これ以上長くなると反対に元のプランに戻っていったりします。
また、何か予期せぬ大きな条件の変更があった場合など、より延びるケースもあります。

この期間の中には、工事費の調整、つまり設計がある程度まとまった後、施工業者に見積りを依頼して、その金額を吟味したり交渉したり、といった時間も含まれ、ここでお客様のご予算と見積りが折り合わないと、他の施工業者に一から見積もり依頼をし直したりと、予想外に期間を必要とします。
ですのでそうならないように、我々が見積もり依頼前の設計の段階で、上手に舵を取って進めていくことが重要になってきます。

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工事期間

晴れて金額の合意がなされ、工事契約・着工となります。
これからはいわゆる「工期」というものになります。
工期は、建物の大きさやデザインの凝り具合、または敷地の高低差や法制限による建物形状の複雑化、等々、いろいろな影響により全くのケースバイケースです。
ただし一般住宅においては、概ね4カ月~6カ月、を目安にしてよろしいかと思います。

全体工程表の意義

つまり、何か特別なケース以外は完成まで長ければ1年。ということになります。
一年前後というのは、結構長い期間ですね。
これ以上延びたりしないよう、効率よく延滞なく、スムーズに進めていくためには全体の流れを計画し、この時期に~ならば良いペース。あるいは、~をしているはずなのに、これは少し遅れているぞ。と戒めながら進行をコントロールしていくことが必要です。
その為には、設計・工事ひっくるめた全体の工程表を一番初めに作成し、頭を整理しておくことがとても大切です。
滝沢設計ではごく初期の段階でこの全体工程表をご提示し、打合せの中でご説明していきます。
お客様のなかには「全体工程表からすると、ほぼほぼ予定通りに進んでますね。」とチェックしていただく方もいらっしゃいます。