ご要望はお客様の個性
人間が一人一人異なるように、家造りへの要望もまた、1軒1軒全部違います。
そして、その家がのる土地の法制限や大きさ・形状、ご予算によって、それらのご要望の全てを実現させることはできない事もある、というか実際にはほとんどの場合がそうといえます。
私達が建築のプロとしてとるべきスタンス
私達の立場としてここで重要なのは、お客様のご要望はその方々の個性、という前提のもと、全てのご要望に対し決して否定などせずにしっかりと受け留めることです。
次に私は、ご要望が強い順からプランに汲み込んで行くようにしています。これはあくまでも順番であり、その際優先度の低いご要望を、間違っても先に除外などしてはいけません。
また問題点も必ずあるものですが、優先的に問題点ばかりを取り上げるというような打合せも良くありません。(ただし、それが解決しないとなにも始まらないような事は別ですが)
といいますのは稀に、いい所を伸ばしていくと、優先度の低い要望や問題点も一緒に満たされていくことがあるからです。
個性派住宅
そしてここから実際に、ご要望を個性として形にして行く作業です。
この「個性」とは言うまでもなく、私(=設計者)の個性ではなく、お客様の個性です。
そして、具現化を託されている私の感覚もミックスされていきます。
つまり、私がこうしたい、でなく、お客様の個性を、建築の専門家として私のデザインで具現化する。という流れで打ち合わせを進めていきます。
当然その過程でお客様は「自分のイメージはそれとは違って、~なんです。」と、どんどん個性をぶつけて下さい。それを受けてまた、私の培ってきた技術やデザインの引き出しの中から新たな案をご提示させていただき、またディスカッション・・・
滝沢設計の願い
一生に何度もできるものではない家造り。
こうしたやりとりを、とにかく楽しく繰り返していただけるよう進めていきます。
すると最後には世界でたった一つの個性的な住宅が完成しています。この流れが自然であることがとても大切です。
その後ずっと気持ちよく暮らしていただく中で、そうした家造りの記憶がいい思い出となりますように。