ハウスメーカーなどの色打合せ

ハウスメーカーでは工事が始まる前に、組織運営上担当者を設計から現場監督に引き継がなければならないので、工事が始まる前に全て、全てですから内外装やキッチンなどの色や壁紙の品番まで、「インテリアコーディネーターとの2回の打合せで、必ずお決めいただきます」というスタンスです。
ですので壁紙などは、ほんの数枚ピックアップされたものの中から(はっきりってどれもあまり変わらないので「どれでもいいや」という気分に誘導されます)短時間で選ぶこととなります。
でも考えてみて下さい。今の今まで間取りや家事動線のことばかりで、色のことなど考えたことがないわけです。
ほとんどのお客様にとっては初めての、いやたとえ2度目だったとしても何十年前とはまるっきり住宅で使われているものは違いますから、結果皆さん初めてのようなものです。
しかもこれはその一生に一度の家の表面を彩る色彩なわけですから、とても大切です。情報を得てご自身の嗜好を知ってから選びたいですよね。
その為にはある程度の予備の期間が必要です。しかも、打合せがたったの2回でなんで・・・

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滝沢設計の色決め

滝沢設計では、初期の打ち合わせから見積りの為の仕様決めの際まで、折に触れて諸々の建物の中での色について現物をたくさんお見せしながら、その情報を提供していきます。
時には工事現場や完成した家を見学していただいて、現物で実感を持っていただくことも行っています。つまり結果的に、数え切れないほどの色打合せを並行して行っています。
こうして自然に、お客様にいま主流となっている住宅デザインの色彩と、ご自身のお好みを持っていただく事が出来ています。
私としてもお客様の好みが分かれば、より効率の良い提案ができます。

さらに、色をお決めいただくのを工事着工まで、と区切ることはしません。
なぜというに、屋根材を除けば、単純にそんなに早い段階でなくても工事の進捗上全く問題がないからです。
それよりも、上棟して実際に建った家を前にした肌感覚も、色の選定に取り込んでいただきたく事が大事だと考えています。(但し床材だけは上棟後1週間程度までにはお決めいただきます。現場の工事が進まず、大工さんの機嫌が悪くなってしまいますので。)
また、打合せの回数も「決まるまで」ですから何度でもお客様がご納得できるまで行っています。
床材、外壁、サッシ、ユニットバス、ドアなどの建材、天然木板の樹種・オイル色、キッチン、洗面台、タイル、壁紙、と現場の進行に合わせて順繰りに決めていきます。

(あ、あと欠品になりそうなものは仮押さえしておきますので、かなり早めにお決めいただいたりもします)