まず似たような実例 

プリンター。今とにかく安いです。「こんな値段で採算成り立つのかな?」と思いつつ「安いんだからこっちは得♪」と奮発してつい高性能のプリンターを買ってしまいます。インクの色の数が多いから印刷の性能も良い、との店員さんの説明です。

気持ちよく光沢紙も買ってカラー印刷。すると予想外の早さでインク切れ。しぶしぶ交換インクを買いに行くと「結構高いな」。その色のインクを交換します。しばらくするとすぐに他の色のインクがまたなくなりました。このインク消費の早さは尋常ではありません。それにそういう目で見ると不自然なほどに少ないインクタンクの液量。これではすぐなくなってしまうのも当たり前です。

当然、日本の技術力をもってすればもっと液量を増やしたタンクだって製造できるにあたり前なのに。「?・・・!」その通り、プリンターは安く売って、インクで儲ける。というメーカーの戦略です。

インクの色の数も増やして鮮やかに濃く印刷すればその分インク消費量も増えますね。でも特別に高度な印刷が必要な仕事で使うのでもない以外、3色でも充分です。そしてインクのタンクの大きさもちゃんと確認してプリンターの機種を決めましょう。

何事にも「裏」が絶対にあるのが世の中なのか。いやですね。でも仕方ありません。また、プリンターのメーカーだって生きていく為に必要なことをしているだけです。
我々消費者は注意深く、向こうが敷いたレールには載らないで情報を選別することが大切です。

フラット35

本題

住宅建築業界の「お得」を検証

・「長期優良住宅」

細かいお得{所得税の控除、登記費用の軽減、不動産取得税の控除、固定資産税の軽減期間延長}

目当ての本命・超お得=補助金100万円

この細かいお得の方によって浮いたお金は、長期優良住宅とする為に増額となる工事費よりも少ないか、よくてもほぼ同額です。つまりそっくり消えてしまいます。

その分優れた仕様の建物ができるわけですから、それも良し。のような気もしますが、実はここで要注意です。

今現在は「ザル法」となっている10年ごとの点検が、ゆくゆくは行政への報告義務化となります。それはそうですよね、国としては税金控除・優遇は税収マイナス要素なので、チェックするのが本来ですから。
いつになるのかは分かりませんが、点検・報告は専門業者に依頼することになりますので、そうなったら10年ごとにその費用がかかってしまい、結果大赤字。こんなことなら長期優良住宅の認定など取得しないで、単純なオプション工事として1っ回こっきり払い、のほうが良かった。なんてことに。

 ですので、やっぱり補助金がないと得とは言えません。

ずっと以前の補助金制度はどの施工業者で造ってもよかったので、いともたやすくこの補助金をもらえた時代もありました。

現在では予算引き締めで、高いハードルをクリアしたごくごく限られた施工業者で造らないともらえなくなっています。解りやすくいいますと、国交省から認可された会社である必要があります。

その資格を得ることができれば、ユーザーから指名される可能性が上がります。その為に彼等はかなり面倒な時間と労力と経費を費やしています。それらは当然、見積額つまり「利ザヤ」としてお客様のお財布から回収されます。そのアップする利ザヤは、とうてい100万円どころでは済まないでしょう。

早い話、補助金100万円などもらわずに、良心的な工務店で建てた方が安い、ということになるパターンが多いわけです。

長期優良住宅

 ・「フラット35サポートスリー」

住宅ローンというものは基本的には建物が完成してから実行されるものですので、土地代や工事途中に業者に払うお金は自費となりますが、自己資金が厳しいかた向けにそれを融資で賄うものが「つなぎ融資」です。

フラット35でもサポートスリーというつなぎ融資のシステムがあります。でもまたこれも「提携施工業者」で建築した場合にのみと限定されています。

基本的にこの「提携」も先ほどの長期優良住宅の補助金の例と同じで、この提携業者が利益率を上げてくるのは目に見えています。

結局これも、つなぎ融資可能な少々金利の高めな金融機関でローンを組んで、普通の選択肢の中から良心的な業者に依頼する方が、最終的に総額は抑えられる可能性があります。

 ただし、そういった良い施工会社が見つからなかった場合は、こういった制度のほうを利用して総額を圧縮するというのも一つの手ではあります。

でもそもそも、とっても大事なことなのに自由に依頼する業者を選べないなんてスッキリしません。やっぱりそういったことも含めてトータルに導いてくれる建築パートナーと出会うことから始まれば、きっとうまくいきます。

 「お得」にはくれぐれも気をつけたうえで、ベストな選択をしたいものです。
新しく飛び交うものに惑わされず、あくまでも「王道」を目指すを基とし、それをより良くできることだけを選んでプラスしていく。こういう芯の通った姿勢が必要です。

ではなにを選択すれば良い?

費用対効果で最もバランスがいいのは、フラット35Sです。

その中でも更にお得な金利Aのパターンにするには、一般的にかなりハードルの高い設計審査が必要と思われがちですがそんなこともありません。
「トップランナー基準」で設計すれば、以前の省エネ等級4(これは設計方式も簡便でかつ施工基準も整備され、しかも省エネ効果が高いという大変な優れもの基準です)で対応が可能です。
もちろん断熱材の強化とサッシのガラスのLow-E化の工事費はアップしますが、それを上回る金利メリットは確実です。
また、フラット35のSならば、火災保険でも有利な商品の選択が可能となります。

あふれる情報に惑わされず、真に有意義な選択をしましょう。