まず、似たような実例 

プリンター、とにかく安いです。「こんな値段で採算成り立つのかな?」と思いつつ「安いんだからこっちは得♪」とついインクの色の数が多い高性能のプリンターを買ってしまいます。

減りが異常に速い、さらに量が少なくてすぐなくなる。なによりインクって高い!

インクと価格が、全く釣り合ってません。
「?・・・!」その通り、プリンターは安く売って、インクで儲ける。というメーカーの戦略です。

何事にも「裏」が絶対にあるのが世の中なのか・・・でも仕方ありません。また、プリンターのメーカーだって生きていく為に必要なことをしているだけです。
ただ我々消費者は注意深く、敷かれたレールには安易に載らないで情報を選別することが大切です。

フラット35

本題

住宅建築業界の「お得」を検証

・「長期優良住宅」

細かいお得{所得税の控除、登記費用の軽減、不動産取得税の控除、固定資産税の軽減期間延長}

目当ての本命・超お得=補助金100万円

この「細かいお得」の方によって浮いたお金は、長期優良住宅とする為に増額となる構造計算費と工事費とほぼ同額です。つまり差し引きゼロ、なにも残りません。

その分優れた仕様の建物ができるわけですからそれも良し。のような気もしますが、実はここで要注意です。

建築後10年ごとの点検・報告

これを行うには10年おきに専門業者に数十万円の出費が伴ってしまいます。これがあると長期優良住宅は費用的には超マイナスなものになります。
今現在は「ザル法」で義務がないことに完全に助けられていますが、ゆくゆくは義務化されると言われています。
それはそうですよね、国としては税金控除・優遇などの税収マイナス要素はチェックするのが本来ですし、スクラップ&ビルド抑止や省エネ推進の観点からも、実行度を確認する必要があります。

「こんなことなら長期優良住宅など取得しないで、構造計算や水道のサヤ管など必要と思う事を単純なオプションとして1っ回こっきり払い、のほうが良かった」なんてことに・・・

 ですので、やっぱり補助金がないと得とは言えません。

ずっと以前の補助金制度はどの施工業者で造ってもよかったので、たやすくこの補助金をもらえた時代もありました。

現在では予算引き締めで、国交省から認可された施工会社に限定されてしまいました。
施工会社はその資格を得ることができれば、ユーザーから指名される可能性が上がりますね。ですのでその為に彼等はかなり面倒な時間と労力と経費を費やしています。
それらは当然、見積額の中の「利ザヤ」を上げてお客様のお財布から回収されます。そのアップする利ザヤ分は、とうていお客様が補助金として得られる100万円どころでは済まないでしょう。皆様には、

長期優良住宅をお建てになられる場合

・今後とも、点検・報告が義務化されない事に賭ける
・義務化されても、「義務化される以前のものについては対象外」となる事を祈る

以上の心構えが求められます。

我々設計事務所は、どの施工業者であっても同一の品質で住宅を完成させなければならないので、お客様のご意志を優先いたします。
ただそうはいっても、その出費が無用なことが明らかであれば進言は行わせていただきます。

特に、認可された施工業者の見積額が高額でなかなかお客様のご予算と合わない場合などは、別なアプローチでのご満足をご提案しております。

 滝沢設計ってどんな設計事務所かな? 

長期優良住宅

 ・「フラット35サポートスリー」

住宅ローンというものは基本的には建物が完成してから実行されるものですので、土地代や工事途中に業者に払うお金は自費となりますが、自己資金が厳しいかた向けにそれを融資で賄うものが「つなぎ融資」です。

フラット35でもサポートスリーというつなぎ融資のシステムがあります。でもまたこれも「提携施工業者」で建築した場合にのみと限定されています。

基本的にこの「提携」も先ほどの長期優良住宅の補助金の例と同じで、この提携業者が利益率を上げてくるのは目に見えています。

結局これも、少々金利の高くても、つなぎ融資可能な金融機関でローンを組んで、普通に何の制約もない自由な選択肢の中から良心的な業者に依頼する方が、最終的に総額は抑えられる可能性があります。
なによりも、完成後の満足感がこちらの方が大きそうです。

 ただし、そういった良い施工会社が見つからなかった場合は、こういった制度のほうを利用して総額を圧縮するというのも一つの手ではあります。

でもそもそも、依頼する業者を自由に選べないなんて、知らないうちに何かに誘導されてるみたいでスッキリしません。とっても大事なことなのに。

やっぱりそういったことも含めてトータルに導いてくれる建築パートナーと出会えれば、きっとうまくいきます。
そこを省くべきではないのではないでしょうか。

 「お得」にはくれぐれも気をつけたうえで、ベストな選択をしたいものです。
耳障りの良いワードが飛び交うものに惑わされず、あくまでも「王道」を目指すを基とし、それがより良く達成できることだけを選んでプラスしていく。こういう芯の通った姿勢が必要です。

ではなにを選択すれば良い?

費用対効果で最もバランスがいいのは、フラット35Sです。

その中でも更にお得な金利Aのパターンにするには、一般的にかなりハードルの高い設計審査が必要と思われがちですがそんなこともありません。
「トップランナー基準」で設計すれば、以前の省エネ等級4(これは設計方式も簡便でかつ施工基準も整備され、しかも省エネ効果が高いという大変な優れもの基準です)で対応が可能です。
もちろん断熱材の強化とサッシのガラスのLow-E化の工事費はアップしますが、それを上回る金利メリットは確実です。
また、フラット35のSならば、火災保険でも有利な商品の選択が可能となります。

あふれる情報に惑わされず、真に有意義な選択をしましょう。