[NBAファイナル2016最終戦]

私はバスケットボールについてはずぶの素人もいいところで、体育の授業以外でボールに触ったこともありません。
しかも普段はNBAの試合放送もほぼ見ていません。ファイナルとなるとちょっと気になるんですが、初めのうちちょっと見たらウォーリアーズの横綱相撲みたいな感じでしたので、連覇が好きでない私はそこで興味を失っていました。

[3勝3敗]

が、いつの間にやらキャバリアーズがタイに持ち込んでいて、1勝3敗からの逆転優勝は過去に例がないということで、さぞや試合前からレブロンの集中度は高まっていたことでしょう。
試合はなんと、最後残り数秒まで同点という、ちょっと普通お目にかかれないようなシチュエーションになってきました。
ここで良くありそうなのが、スーパースターのスーパーゴールなわけですが、この試合においてはことごとく役者達がシュートを外しまくるという、ディフェンスの凄みというか気迫というか、これはある意味すごい状態に高まってきました。
「あと1ゴールで決まる」誰もがそう思ったまさにその時、レブロンがやや無理な程の遠いところからダンクに飛びます。
相手のディフェンスも、ああ!これを入れられたらヤバイ!とばかりに無我夢中で飛んだ拍子にレブロンの上半身に両者空中で接触。
横方向の移動力が大きい方のレブロンがその分大きく横に飛ばされます。激しくコートにたたきつけられたレブロンはうつ伏せになったまま、なんと動けなくなってしまいました。
おお、これは怪我か?まずいだろそれは、この場面で・・・
そこでスローが流れます・・・
素晴らしいレブロンの身のこなし。この状況で衝撃を最小限にするにはもうこの動きしかない、というような、あれはもう「着地」といってもいいと私には思えました。

経験と実績

[何度も練習したことでもあるかのような転び方]

まず手のひら、次に腕、そして胴体へと、あれしかない、というようななんとなめらかな体重移動。まるでパラシュート部隊の着地のようでした。
それでも初めの手のひらへの衝撃は無くせるものでもなく、もちろん痛みはあったでしょうが、その後すぐに立ち上がったレブロンはフリースローを1本決め点差を4点とし、スリーポイントでも逆転されない、決定的な1点を入れたのでした。

極限状態でああいう身のこなしができるというのは
・普段からあらゆる状況を想定したトレーニングを積んでいる
・それを実体験として経験し、技術として高め実績を重ねている
・どんな極限の緊張状態でも、かならず一定の冷静さ・余裕を持っている
これらが必要なのではないでしょうか。

[俺も]

もちろんNBAのコートに建てる人達はごく限られた人達ですが、バスケットでなくても、日常の建築設計の業務の中で私達も、あらゆるピンチをイメージしてシミュレイトする中で対応策を蓄える、そして自分を高めようと努力することで冷静で余裕のある自分に近づいていくことは可能なのではないかな、ようし頑張ろう!と一瞬思いました、(その次の瞬間にはもう忘れてるんですが)